予備校講師は基本的に
コマ給+交通費が報酬で、教材や模試は出来高制である。
したがって、予備校講師は給料が高いというイメージがあるが、
授業準備(予習や授業配布用のプリント作成)にかかる時間や、
授業後の生徒からの質問対応の時間に関しては報酬は発生しない。
つまり、授業後、質問を1時間半受けていてもその時間は無給なのである。
したがって、それは完全に無報酬労働ということになる。
私の発想では、それが当たり前に身についているので、名古屋市東区にある
ITO ACADEMYの時間無料延長システムは苦でもなんでもなく当たり前のことであった。
よく学校の先生で部活の指導時間は残業代が出ないと、
おっしゃっている先生をまれにお見受けするが、こちとらからすると、そんなの自明の理であり
部活を好きで無料で指導している人と、同じ感覚である。
だから、仕事の多い講師ほど教材の種類が増え、担当する授業の生徒数も多くなる。したがって、授業準備にかける時間や、授業後の質問対応に費やす時間が増えるのだ。
授業準備もロクにせず、質問対応もせずに授業だけしてすぐに帰宅するのであれば、報酬も高く、非常に「おいしい」仕事だといえる。しかし、そんなことは現実的にはあり得ない。少子化のせいで受験生人口自体が減っているし、講師間の競争が激しいからである。