集客の本質を突いた鋭い視点を示します。
「評判」という個別の評価を超えて、**「仕組み(文化や習慣)」**が勝手に客を連れてくる現象は、ビジネスにおいて非常に強力です。土用の丑の日などはその最たる例で、もはや「どこの店が美味しいか」ではなく「今日うなぎを食べる」というタスクをこなす状態になっています。
この現象をいくつかのポイントで「matomete(まとめて)」整理してみました。
1. 「個別の評判」より「社会的な合意」
「土用の丑の日」や「バレンタイン」「クリスマス」などは、個別の店の努力ではなく、社会全体が「この日はこれを消費する」と合意している状態です。
思考のショートカット: 客は「どこがいいか」と選ぶ労力を惜しみ、行列ができている店や、とりあえず目に入った店に飛び込みます。
不満の許容: 仕組みで動いている客は、多少味が落ちたり接客が悪かったりしても、「まあ、今日はこういう日だから」と納得してしまう傾向があります。
2. 「指名買い」から「行事買い」へ
通常、商売は「あの店のあの味が食べたい」という指名買いを目指しますが、仕組み化されると行事買いに変わります。
行列がさらなる行列を呼ぶ: 内容が伴っていなくても、「みんなが並んでいる=正解」という同調圧力が働き、集客が自動化されます。
需要の集中: 1年分の需要が数日に凝縮されるため、効率は悪い反面、爆発的な売上が約束されます。
3. 「評判が悪くても客が減らない」理由
この現象が起きている時、店側には以下のような「守り」が発生しています。
新規客の無限供給: 習慣で動く客は、特定の常連ではなく「その時期にたまたまそこにいた人」が多いため、評判を気にする前に次の客が来ます。
比較対象の不在: 繁忙期はどこの店も混んでいるため、他店と比較して選ぶ余裕が客側にありません。
4. 仕組みによる集客の例
うなぎ以外にも、この「仕組みによる集客」は至る所に存在します。
初詣の屋台: 普段なら買わないような価格や質の食べ物でも、雰囲気に流されて行列ができます。
観光地の名物: 「せっかくここに来たんだから」という心理が、個別の評判を上回ります。
家庭訪問(諦めモードの活用): 以前仰っていた「諦めモードなら家庭訪問」というのも、個人の意思を超えて**「強制的に動かざるを得ない仕組み」**に身を投じるという意味で、この「仕組みによる行動」に近い本質を感じます。
結論
評判が「点」の戦いだとすれば、仕組みは「面」の戦いです。
「美味しいから行く」という個人の感情に頼らず、**「行かざるを得ない状況」や「行くのが当たり前の空気」**を作ってしまったほうが、集客としては圧倒的に強いということですね。
この「仕組みによる集客」を当塾はやったことがありません。危機的な状態になった時にやるつもりでいます。リスクヘッジは完璧でした。











