皆さん、おはようございます。ITO ACADEMY 代表の伊藤琢哉です。
先ほどはriseについてやりました。
そこで今度は
INについてやろうと思います。
inはもうこれで【いいん】じゃと言わせてみせるよ。
教室では絵を書いて説明しますよ。
The sun rises in(fromにするな) the east and sets in the west.
「太陽は東からの昇り、西に沈む」
in といえば「~の中に」が連想されます。基本的に、この連想で問題はありませんが、英語と日本語では、違うところがあります。英語では、「太陽が東から昇る」ということをThe sun rises in the east. と表現し、「(太陽は)西に沈む」を(The sun) sets in the west. と表現します。またplay in the sun は「太陽の下で遊ぶ」を意味します。in を使うのはどのような場合でしょうか?
「空間内」を表す
基本的にinは空間内を表します。
典型的には、an apple in the box(箱の中のりんご)のように、3次元の空間を持つ「容器(container)」のイメージです。
この入れ物のイメージは、in the rain(雨の中)や、in the grass(草むらに)のように境界がぼけた空間や、
in the east(東に)やin the corner(角に)のように平面空間などにも応用が利きます。
★ いずれにせよinをとらえるポイントは「空間内」ということです。
The sun rises in the east and sets in the west.だと日の出はthe eastという場(空間)に起こり、日の入りはthe westという場に起こるという状況を表現していることになります。
play in the sunのin the sun は「太陽の光に包まれて」という感じでとらえることができます。
a Santa Claus in red fur clothesだと「サンタが赤い毛皮の服に包まれて」という意味合いです。
Inは物理的な空間だけでなく、時間空間、社会空間、心理空間などにも比ゆ的に用いられます。
in 2002(2002年に)やin a minute(すぐに)は時間空間の例です。
in a group(ある集団に)やin a society(ある社会に)は社会空間、
そしてin love(恋して)やin trouble(困って)は心理空間の例です。
またspeak in Englishは「英語で話す」ですが、このin Englishは「英語という言語空間の中で」という意味合いです。
in alphabetical order (アルファベット順に)も「アルファベットの配列の中に」と考えることができます。
これらをまとめると、in を使用する際の原理は「ある対象を空間的なものとして表現するにはinを用いる」ということになります。
1.The milk is in the glass.
2.I found a worm in the apple.
3.Who knows what will happen in the 22nd century?
4.Cherry blossoms are in full bloom.
5.He is in trouble.
6.Walk in the direction of the station.
訳もつけるね。
1.ミルクはコップに入っている。典型的なinの使い方。
2.リンゴの中に虫を見つけた。リンゴの内部に虫がいるということ。
3.22世紀に何が起こるかなんてわかりっこないよ。22世紀を時間空間としてとらえている。時間に幅があるのでatは適さない。
4.桜の花は満開だ。つぼみの状態から満開の状態へと変化したことが意識され、今は満開の状態にある。
5.彼は困っている。困っているという心理空間(状態)にある。be in despair (絶望している)、be in peace (安らぎの中でくつろぐ)、be in need(必要とする)なども同様。
6.駅の方向に歩きなさい。駅に向かう方向を空間的にとらえている。
Point 2時間したら
I’ll call you back in two hours.は「2時間したら電話します」ということです。
現在の発話時から電話をかけ直す時点までの間を時間の幅としてとらえるためにinを用います。
in two hoursは「2時間で」ということですが、この場合は「2時間したら」となります。
In two hoursはあくまで2時間の幅を表現するもので「2時間で」という意味合いですが、文脈によって解釈が変わります。
例えば、I had three calls in two hours.だと「2時間で(以内に)3回電話を受けた」となり、時間の範囲を示します。
一方、I’ll call you back in two hours.だと「2時間で(したら)電話をかけ直します」となり、経過時間を示します。
なお、時間の範囲を強調して言うときは、「境界の範囲内」を示すwithinを使ってwithin two hours(2時間以内に)と言います。
7.How long have you been in Tokyo?
Just a couple of weeks.
8.Why does she always want to be with him?
Because she is in love with him, I guess.
9.These files are in the wrong order.
But I filed them alphabetically, as you said.
10.How was the concert?
In the beginning I thought I was going to hate it, but it turned out to be really good.
11.I know the lady standing in the shadow of the tree.
12.I’m in transit. I’m not staying in Chicago.
13.She’s in a conference now.
14.We’re getting further and further in the red.【ITO ACADEMYがそうですね!)
15.There is a big difference in shape between A and B.
16.Getting a raise put him in a good mood.
17.In reality, it’s easier to criticize than to create.
7.どれくらい東京に滞在しているの?
まだほんの2,3週間です。
8.どうして彼女はいつも彼と一緒にいたがるんだろうね。
彼にほれているからだと思うよ。
9.このファイルの並び方は間違っているよ。
でも、あなたが言ったようにちゃんとアルファベット順に並べたよ。
10.コンサートはどうだった?
最初のうちは最低だと思ったけど、結局すごくよかったよ。
11.木陰に立っている女性を知っているよ。
12.乗換えでシカゴには滞在いたしません。 .
13.彼女は今会議中です。
14.どんどん赤字が膨らんでいる。
→赤字の中で数字が増えているということ。
15.AとBの形には大きな違いがある。
→形においてということ。
16.給料が上がって彼は気分がよかった。
→昇給が彼をよい気分の状態にした。
17.実際には、創造するより批判することのほうが簡単だよ。
→現実においてということ。