【走るのめちゃはやー】といういい方を生徒にしたら受けていたが、【先生、他の言い方で表現してもよいですか】と言ってきた。
【ものすごく早く走った】うまいしかわいいなと伊藤は生徒の表現に感動した。
そうしているうちに生徒は【目にも止まらぬ速さで走った】と言ったので忍者ハットリくんのようだねと言ったら共鳴笑いをしてくれた。
このままドンドン出てきたが伊藤も負けようとして言った。
【足の動きが見えないほど速い】
ある文豪から盗んできて【少しずつ沈んでゆく太陽の十倍速く走った】と言ったら【マジスゲー神じゃん!】と私は生徒から言われてしまった。
ここで教えない塾ではだめなのでこの表現はある文豪のある作品の言葉だ、しらべてきてな、と伊藤は生徒に行った。
【生徒が教える塾】に導かれている神の見えざる手が見えるでしょう。(笑)