突然ですが社会思想方面の話です。
イギリス、※アングロサクソン※のものはくどくどと書いてあって、一見、シャープでもブリリアントでもないものなので、面白くないんですよね。
でも、複雑なことを平凡な言葉で、ああでもない、こうでもないと論じていくので、案外、読み終わったときに、こちらのほうにズシンと残るものがあるんですね。
だから、英文学、もっと言うと経験論というのかな。
経験の持っている複雑さとか、一筋縄では括られない人間の争いとか、そういうものの全貌、全体を把握する力というか、表現する力が優れているように思う。
英語圏といってもこれはアメリカではなくて、イギリスでしょうけどね。
仏文学や独文学と比べると、やはり福田恒存氏や中野好夫氏の英文学のほうがね。【以前シェークスピアと私で書きました】
私が言うのは口幅ったいんだけれども、私はそういうことを考えたこともある。
※5世紀半ば以降、ドイツの西北部からイギリスに渡って、諸王国を建てたゲルマン民族の一部。
またイギリス国民ないしイギリス系国民の意味にも用いる。
【広辞苑の一部より抜粋】
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