私は、初めて公言しますが、公立高校入試を失敗しました。〝15の春を泣かすな″のスローガンはハズレてしまった。担任の先生からは絶対合格のお墨付きをもらっていたのにもかかわらず当日、頭が真っ白になってしまった。
周りからは模範生と言われていたので、その分余計に※切歯扼腕※してしまった。
大方の人は元・悪から今は善良になったとか、偏差値で元30だが今は70超え【河合の偏差値ではないだろう】とか、振れ幅が大きい人のところに話を聞きに行くが賢明な方々は偏差値がどんなに頑張っても河合塾で55前後それを高校3年間のがり勉と一浪で60代にして、六大学にギリギリ合格【東大を除く】というすごい人の話を聞きにいかない。
振れ幅が少ないし、ストーリー性にかけるからである。いや後者の人をすごいとは、もはやこのユビキタス時代において思えないのである。
失敗からしか人は学べないことを知っていても、講演会は失敗談ではなく失敗した人がなぜ失敗したかを聞くことができない。
なぜなら講演会に呼ばれる人になった時点で成功者であり失敗談が聞けるかもしれないが、率としては少ない。【とはいえ成功している人は人より多くの失敗をし続けている】でもリップサービスとして偏差値30だったというのはどうだろう。失敗すらしていない。何も進んでいないスタート地点なのである。つまり偏差値30だったと聞いて失敗談だと思う人はイカレポンチである。始まってもいないのだ。
このことからも、誇大広告や極論に人は飛びつく癖があることが分かる。
しかし社会に出てからは一生懸命やってもうまくいかないことはいくらでもある。いや、そっちのほうが多いといえよう。
きれいごとを言っているお子ちゃま先生がいらっしゃると教育界でも、周りに迷惑をかけるのである。
若いときは、どの予備校講師もやればできる、やるのは今しかない、・・・・・ということが本気で言える熱血講師が多い。だから今でも(40代・50代でも)予備校講師ができているのである。今でも言えている方々は今でも予備校講師として人気を博している。
だんだん年を重ねていくうちに恥ずかしくなって頑張れば・・・と厚顔無恥というか鉄面皮というか面の皮の千枚張りというか、恥ずかしくて言えなくなってくるものである。
ところで、この業界はふつう、講師の寿命は平均6年と言われている。
しかし大手予備校でも数百人リストラしたように、それでも残っている講師は偉いと言えば偉いと思う。
中には塾講師や私立高校の先生や大学の先生に方向転換していく人もいる。
最近、流行りなのは医療系予備校である。
※切歯扼腕: 歯ぎしりをし、自分の腕を握りしめること。
感情を抑えきれずに、はなはだしく憤り残念がること
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