英文は生徒様に渡しております。
細かい英文解析や、なぜそのような訳になるのかとか、騙し絵型(多義語)のポイントや、解法のポイントや、テクニカルリーディングや、ロジカルリーディングや、
パラダイムリーディングや、パラグラフリーディングや、本文の中での場面に応じた和訳力など、講義ではたくさん触れましたよね。
例えば語句、構文の解説の2行目にある★★★★★5 get rid of ~「~を取り除く,追放する」 5 the Supreme Court 「最高裁判所」 5 declare動「宣言する」 6 agency 名「政策」 6 unconstitutional 形「憲法違反の」 5 the Supreme Court 「最高裁判所」 5 declare動「宣言する」 6 agency (名) ここでは「政策」 6 unconstitutional 形「憲法違反の」を見て(5.5.5.6.6というのは本文の何行目かを書いておいたものです)
★★★★★5 get rid of ~「~を取り除く,追放する」 は5 the Supreme Court 「最高裁判所」 もあるので'更迭する'とわかる。
第2講 よき父親とは ’97弘前大
A 1 (1), (4), (7)
2 自分と対立する9人の老最高裁判事を更迭して自分が選んだ判事と入れ替えるという企て。
B 3 (c)
4 (3) (b) (4) (d)
5 全訳参照
〈解法のポイント〉
1 (1) 「著者が子供だった頃,彼の家庭は共働きだった」 (第1段落に一致) (2) 「著者の家庭ではいつも家族いっしょに食事をした。家族は政治に興味がなかったので日頃の世間話をした。(第1段落に一致 しない) (3)「著者はルーズベルトの計画が成功することを望んだが,それは失敗に終わった」 (本文で触れていない。ルーズヴェル卜のニューディール計画の成功を見たい,と思っていたのは作者の両親である) (4)夕食を食べていたときに著者の父親は著者が自分の意見をはっきりと言ったことをほめた。そしてそのことで著者に自信を与えてくれた」 (第4段落に一致) (5)著者の父親は実に厳格な人間であった。だからおむつの交換をすることはなかった」 (第5段落に一致しない) (6)著者は,父親というものは二人目の母親で,子供の世話をきちんとすべきで ある,と考えている」 (第6段落に一致しない) (7) 「父親は新たな技術,冒険心,自分の意見を主張するようにし向けるのが得意である」 (第6段落に一致) (8)ある調査によると,有能な父親をもった子供はわがままで倣慢な傾向がある」(第7段落に一致 しない)
2 第2段落のattempt to get rid of ~ of his own choosing をまとめる。
3 下線部(1)のnodding以下は,第二の動作が第一の動作と同時に進行していることを表す「付帯状 況」の分調構文で,主節の述語動詞を修飾している。 (a) 「私は駅に急ぎ,最終列車にやっと間に合った」 (第二の動作が第一の動作の結果を表す「付帯状況」の分詞構文) (b)「他の人たちも行くのなら,私は行きます」 (providing は that と結びつき,接続詞 if の役割をして条件を表す) (c)「彼はラジオでポップスを聞きながら,車で空港へ向かった」 (第二の動作が第一の動作と同時に進行していることを表す 「付帯状況」の分詞構文。下線部は主節の述語動詞 を修飾しているのでこれが正解) (d) 「パールは急に 目まいがしたので,急いで座った」 (下線部は「理由J を表す副詞句)
4 下線部(3) (a) 「お前は銃を手放すことに抵抗した」 (c) 「お前は銃にこだわっていた」 (d) 「お前は暴力をふるいたがっていた」 下線部(4)(a) 「私は100万ドル稼ぎたい気がする」 (b) 「私は自分が100万ドルのように感じた」 (c)「金持ちだったらなあ」
5 Henry Biller と co-author of The Father Factor は同格になっている。children with effective fathers は「有能な父親を持った子供たち」, get along better with~「~ともっとうまく やってゆく」, peers 「仲間(たち)」, display 「示す」, social confidence 「社会会的な自信」などを把握して訳す。
〈全訳〉
私が子供のとき,両親は共稼ぎだった。しかし家族はいっしょに夕食を食べた。食事は政治や世界で起こったことについて活気のある会話にあふれでいた。私たちはみな会話に加わったが,父はそうした 時聞を大切に思っていた。
かつて,私が8才くらいの時,私たちは合衆国大 統領フランクリン・D ・ルーズヴェルトがニューディール政策の一機関に有罪判決を下した最高裁判所の「9人の老人(訳としては老判事のほうが良いと思う)」を更迭しようとする企てについて 話をした。大統領は自分が選任した判事で最高裁を固めようとした。
両親は,彼の司法部改革案が合法かどうかは疑問に思いながらも,ルーズヴェルトのニューディール計画の成功を見たい,と思っていた。しかし私は, ルーズヴェルトが成功すれば,彼は完全に最高裁を支配することになると主張した。父は真剣にうなずきながら,私の言葉を聞いていた。
数週間後ルーズヴェルトの計画は失敗した。その夜,食事中に父は言った。「おまえは自分の意見を固守した。おまえは正しかった」私は最高の気分であった。そして,私が何年たってもこの出来事を覚えているという事実は,父の励ましの言葉の力を表している。父は私に自信を与えてくれ,その自信が私から消えることは決してない。
伝統的に立派な父親は家族を養い,厳格な人物として振るまっていた。しかし,私の父はそうした父親とはまったく縁遠い性格だろう。今日では多くの男性は積極的に妻に協力して親の役目を果たしている。こうした父親は子育てを仕事と同じくらい重要だと考えている。そのような父親の一人が次のように言った。「私の父はおむつを一度も替えたことがない,と誇らしげに言っていた。私は,自分で,何百回もおむつを替えたことを誇りに思っている」
しかし,父親というのは単に「2人目の母親」,つまり母親と同じように,子供を養育するもう一人の親であり,慰めてくれる存在ではない。良き父親とは,刺激的で遊びにあふれた関係を子供と持つのである。アメリカのとある大学で臨床心理学の準教授をしているフィリス・ブロンスタインは,研究によると父親は母親よりも新たな技術,身体的能力,冒険心,意見を主張する上での自信を教えることに向いているようだ,と言っている。
(5)「父親の要素」の共著者であるへンリー・ビラーは,有能な父親をもった子供は仲間とうまくやっていけるし,より大きな社会的自信を示すと言っている。そのような子供のほうが新しい状況ではより安心感を覚え,より簡単に変化に適応するのである。
effectiveが【有能な】という意味でとれるかがポイント。
パラダイムリーディングで母親との対比で父親が使われているところに、気づければ地方国立大はOKですよ。多義語でこの単語の意味はやったよね!!
〈語句・構文の解説〉
2 spirited形「活気のある」▽spiritual形, spirit名 3 participate名「参加する」 3 made
those time special 「そうした時間を大切なものと考える」 5 attempt動「試みる」 ★★★★★5 get rid of ~「~を取り除く,追放する」 5 the Supreme Court 「最高裁判所」 5 declare動「宣言する」 6 agency 名「政策」 6 unconstitutional 形「憲法違反の」 7 of one’s own doing 「自らが ~した」 8 despite接「~にもかかわらず」 9 questionable形「不審な」▽- ableは「~できる,にふさわしい, ~する傾向がある」の意を表す。9 legality名「適法,合法」▽legal形 9 Court actions「司法部改革案」 9 argue動「主張する」 10 control 動「支配する,管理する」 11 nodding his head seriously「真剣にうなずきながら」 13 stick to ~「~にこだわる」 14 incident名「(ささいな)でき事」14 illustrate 動「説明する,表す」 15 encouraging形「激励の」▽encourage動 15 self-confidence名「自信」 17 Traditionally 副「伝統的に,従来は」 17 provide for his family 副「家族を養う」 17 disciplinarian名「厳格な人間」▽discipline 名 18 he could be a pretty remote character (私の父はそうした父親とは全く縁遠い性格だろう) (仮定法) 18 share A with B「AをBと分け合う」 18 parenthood名「親であること」 19 child-rearing名「子育て」 20 career名「職業」 21 be proud that ~「~を誇りに思う」 22 nurture名「養育者」▽nurture動 23 comforting presence「慰めてくれる存在」 23 have a ~ relationship with 0「0と~の関係を持つ」 24 clinical psychology「臨床心理学」 25 suggest動「(暗に)示す,示唆する」 26 physical competence「身体的能力」26 adventurousness名「冒険心」 ▽adventurous 形, adventure名 26 confidence名「自信」▽ confident形 30 situation名「状況」
第3講 “Why”という言葉 ’97愛知大
A 1 (イ), (オ), (キ)
B 2 a saying
3 if the saying were true
4 the little word ‘why’ taught me not only to ask but also to think
5 やりたがらないこと,欠点,認める
6 a very small child 7 全訳参照
〈解法のポイント〉
1 (ア)第l段落の最初の文に一致しない。(イ)第1段落に一致。(ウ)第1段落に一致しない。(工)第1段落に一致しない。「たじたじとなるJではなく「がまんできなくなる」ことがあった。(オ)第2段落に一致。(カ)第2段落に一致しない。(キ)第6段落に一致。(ク)第4段落に一致しない。(ケ)第4段落に 一致しない。(コ)第6段落に一致しない。
2 下線部(l)の関係代名詞の指すものは a saying でthat節はsayingを補足説明する同格節。
3 otherwiseは仮定法の if 節に相当する。
4 (3)に入る英文の意味から,文型はSV0102 の、第4文系と判断できる。なおO2 には not only~ but also… が含まれていることに注意する。
5 lastは否定を表し,theを伴って「もっとも ~しそうにない」という意味を表す。faultsは「欠点」という意味である。
6 下線部(5)はa very small childを指す。英語では性別をはっきり示さなさいときに it を使う。
7 (a) see to it that ~ 「~するように気を使ってやる,確かめる」とas ~as possibleに注意する。 (b)は
Such a child knows~ that no one ~ punishments. s v o
という文構造になっている。not even its own parents = even its parents cannot~, get anywhere 「成果をもたらす」, with threats and punishments 「脅しと罰によって」 (withは手 段を表す)
〈全訳〉
私が小さな女の子だったころから,「なぜ」という 短い言葉はとても強い言葉でした。私は何も知らないので,何でも質問したのです。大きくなってからも,たとえ答えることができようとできまいと,いろいろ質問するのをためらうことができませんでした。私は知らない人までもしつこく悩ませるように なり,その人たちはふつう、次から次へと続く子供の質問に我慢できなくなりました。これはとてもやっかいなことになる場合もあると認めなければなら ないのですが, 「知るためには人に聞かなければならない」ということわざがあると考えて自分を慰めるのです。そのことわざが完全に正しいとは限りません。そうでなかったら私は今ごろ大学の教師になっていたことでしょう。
私は大きくなって,どんな質問を誰にでもすることはできず,答えられないような「なぜ」もたくさんあることを知りました。そのときから,このような質問は最後まで自分で考え,自分で何とかしよう としました。したがって,「なぜ」という短い言葉は,私に質問することだけでなく,考えることをも教えてくれたのです。
さて次に「なぜ」という言葉の2番目の面についてです。何かをした人がみな最初に「なぜ」と自分 に問えばどうなるでしょうか。そうしたら,人々は ずっと正直でずっと立派な人聞になるだろうと私は思います。というのは,正直で立派な人間になる最良の方法は,常に自分自身に聞い続けることだからです。
人々が一番やりたがらないことは,自分に誤ちや欠点があるのを認めることだろうと思います。この点、で,私も同じ意見です。(a)親が子供を教育しようとし,子供の性格ができるだけよくなるように気を使ってやるべきだとほとんどの人は考えています。これはきっと間違っています。子供は小さいころから自分を教育しなければならず,自分で本当の性格を表に出そうと努力しなければなりません。
非常に小さな子供でさえ,ある程度の人格と良心を持っており,このように育てられることによって成長すべきです。そうして子どもは,自分に良心があるために自分を実に厳しく罰していると思うことでしょう。子どもは14~15歳になると,どんな罰を 受けるのもばからしいものになります。
(b)だれが脅したり罰を与えたりしても,それがたとえ自分の親であっても効果をあげられないことをそういう子どもは実によくわかっています。筋道を立てて説得したり,自分が犯した誤ちを子どもに示してやることによって,厳しい罰を与えるよりもず っと優れた成果を得ることができるでしょう。
しかし,ここで,私は全ての子どもと大人の人生において,「なぜ」という短い言葉が大きな役割を果たしているということだけは言いたいと思います。 また当然そうすべきです。「知るためには人に聞かなければならない」ということわざは,そのためにいろんなことを考えるようになる限り正しいのです。 そして,考えることによって悪くなる人は絶対にいませんし,必ずもっと立派な人聞になるのです。
〈語句・構文の解説〉
1 tiny形「小さな」 2 be unfamiliar with ~「~に精通していない」 3 couldn’t wait to ~「~するのをためらうととができなかった」 4 persistently動「しつこく」 4 bother動「悩ませる,煩わせる」 5 can’t stand「我慢できなくなる」 5 admit動「認める」 6 console myself with ~「~で自分を慰める」 7 not completely ~「完全に~というわけではない」 (部分否定) 7 otherwise ~ 「そうでなかったら(もしそのことわざが常に正しいのであれば) 」 11 tried to help myself 「自分で何とかしようとした」 11 think out「考え抜く,よく考えて解答する」 11 on one’s own 「自分で」 13 Now副「さて」 13 as to ~「~に関して(です)」 13 aspect名「面,局面」 13 How would ~,‘Why?’ (仮定法過去の文で 「現在の事実に反する仮定」を表している)17 the last thing (that) S V 「最もSがVしたがらないこと」 17 confess動「うち明ける」